〇 認知症と冬 ・寒さと血圧の関係

2025年は過酷な暑さの夏となりました。

いくら環境に順応して人間が進化してきたと言っても、

体温よりも熱い温度に体や心が悲鳴を上げた人たちも多いことでしょう。

まして、高齢者にとっては、とても辛い夏を過ごされたのではないでしょうか。

そして、秋が感じられないまま、冬に突入した感があります。

認知症と気温の関係について、多くの認知症専門医は、

自律神経の機能低下や認知機能の低下、生活環境等に影響すると感じています。

具体的には、

・ 体温調節能力の低下により暑さ・寒さを感じにくくなる

・ 気温差に順応できず体調を崩しやすくなる

・ 季節に合わない服装をしてしまう

といったことが起こりやすくなります。

 

自律神経・体温調節機能の低下

加齢や認知症の進行により、体温を調節する自律神経の働きが鈍くなります。

皮膚感覚も低下するため、暑さ・寒さを感じにくくなり、

脱水症状や熱中症、低体温症を引き起こしやすくなります。

レビー小体型認知症などでは、多汗や血管拡張による

低体温といった体温調節の異常が見られることもあります。

 

認知機能の低下

認知症の進行に伴い、記憶障害や判断力障害が起こります。

暑いのに厚着をしたり、寒いのに薄着をしたりと、季節に合わない行動をとってしまうことがあります。

自分の服装が周囲と比べておかしいことに気づかないこともあります。

 

生活環境の影響

寒い環境に長時間いると、血圧が上昇し血管が硬くなり、

脳への血流が悪化して血管性認知症のリスクを高める可能性があります。

寒いと活動量が減り、脳への刺激が不足して脳の老化を招くこともあります。

 


認知症と冬 冬は血圧が高くなりやすい

寒い時期に血圧を測ると、普段よりも高い数値が出ることがあるでしょう。

ヒトの体には体温を一定に保つ働きがあり、血圧と体温が連動しています。

ヒトの体温は、脳の視床下部にある体温調節中枢の働きによりほぼ一定に保たれています。

この体温調節中枢が皮膚を通じて外気温の変化を感じると、

血管の収縮や拡張、筋肉の震え、発汗を起こして体温を調節するのです。

血液には全身に熱を伝えて体を温める役割があり、

寒い時は血管を収縮して血流を減らすことで体の熱を逃さないようにします。

反対に、暑い時は血管を拡張して血流を増やし、

皮膚から熱を外に放出しやすくしています。

しかし、血管を収縮すると血液が流れにくくなり、血管に高い圧力がかかります。

反対に血管が拡張すると血流が良くなり圧力が低くなります。

そのため、寒い時は血圧が高くなり、

暑い時は血圧が低くなりやすいといわれています。

大切なことは、季節によって血圧が変動するように、

ヒトも 個人個人の個性があるということです。

 


高血圧は脳卒中を引き起こす

と言われています。

認知症と冬

脳卒中には「脳梗塞」「脳内出血」「くも膜下出血」の3種類があります。

高血圧によって血管が破れる脳出血死亡は、現在は激減しています。

現代は昔とちがって栄養状態が良くなり、

血管が丈夫になって破れにくくなったことが理由と考えられています。

逆に、脳内の血管が詰まる脳梗塞が増えています。

脳梗塞は血圧が低いときに起きる疾患です。

脳の血管が詰まりかけた時、血圧を上げて血栓を押し流そうとしているのに、

薬で血圧を下げると命取りになります。

臨床にあたる医師の中には、降圧剤を飲んでいたせいで

脳梗塞になった患者さんを何人も診てきたと言う方もいます。

 


認知症と冬 寒さと脳健康

慶應義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授が、高知県檮原町と山口県長門市在住の

40~80代の150人の脳健康状態を点数化し、住んでいる家の居間の室温との相関関係を調査しました。

寒い部屋に暮らす人は、脳の状態が高齢の人に近く、

脳が老けているということがわかりました。

室温が1度低い家で暮らす人は、脳が2歳分も、

5度低いと10歳も年を取っている ということになります。

 


寒い時期の入浴に注意

11月から4月にかけて、入浴中に気を失い、浴槽の中で溺れる事故が多くなります。

特に高齢の方は注意が必要です。

入浴中の事故による死亡者数は、推計では年間約1万9000人。

2024年中の交通事故死者数は、前年比で減少した2,663人です。

入浴中に死亡する人数は交通事故の死亡者の7倍以上です。

 

入浴中のヒートショックなどを防ぐために

入浴中の事故は、持病や前兆がない場合でも起こるおそれがあります。

「自分は元気だから大丈夫」と過信せず、

「自分にも起きるかもしれない」という予防意識をもちましょう。

 

高齢者だけでなく、家族みんなで、次の六つの対策を心がけましょう。

1.入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく

2.湯温は41度以下、お湯につかる時間は10分までを目安にする

3.浴槽から急に立ち上がらない

4.食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける

5.お風呂に入る前に、同居する家族にひと声かける

6.家族は入浴中の高齢者の動向に注意する

政府広報:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202111/1.html

 

仙人のお風呂の入り方も参考にしてください。


〇 血圧治療は根本原因を解決できない

血圧治療における降圧剤と血管拡張剤を合わせた市場は、

世界的に見ると数兆円規模の巨大市場となっています。

2024年には世界市場規模が300億ドル超、

日本では循環器官用剤市場として1兆円超となっています。

 

日本のドクターの中にも、血圧治療の課題について発信している方がおります。

『本態性高血圧=原因不明』という病名をつけて、降圧剤を処方していますが、

血圧は必ず理由があって上がります。

その原因を突き止めようとしないで、

血圧が高いから下げるという対症療法でしかありません。

年をとれば血管は硬くなり、加齢とともに血圧が上がるのは自然なことです。

このほか高血圧の原因として挙げられるのは、

1. ストレス、不安

2. アルコール、運動不足、睡眠不足

3. 高血糖、閉鎖不全弁膜症、慢性貧血、腎動脈狭窄などの病気があります。

 

原因を取り除かずに薬で下げても、元々の自分の血圧が改善されるわけではありません。

医師は、そのため、薬の量を倍にしたり、複数の薬剤を併用したりするようになります。

現在、血圧を下げる薬には、血管を収縮させる物質の作用を抑制するARBや、

血管拡張剤のカルシウム拮抗剤などがありますが、

いずれも、めまいやふらつきを起こすなど副作用も少なくありません。

そこで、森教授は、康復医学という、ヒトのからだを全体でみて、

その人にとっての健康を回復する方法を考える医学を提唱しています。

講演のごく一部ですが、ご覧ください。

 

森教授の貴重な映像が手に入りました。

2011年3月26日に日本橋でご講演された際に参加された方から入手いたしました。

古い携帯で撮った動画のため、手振れや音声が良くありませんが、

万人を数値でカテゴライズするのではなく、

その人個人を見て対応を考えることの重要性を伝えてくださっています。

 

西洋医学は確かに、症状に対して緊急的な処置を施します。

しかし、緊急医療、緊急医療、緊急医療・・・

とそれを重ねることが果たして自身の健康を取り戻すことになっているのか?

森教授は、そう問いかけます。

 

大変に貴重な動画です。ご高覧ください。

 

2011年3月26日 森教授講演 「緊急医療の先に完治はあるか」

 


〇 環境で異なる健康回復(康復医学)について

2011年3月26日 森教授講演  「康復医学は環境で異なる」

森教授の貴重な映像が手に入りました。

2011年3月26日に 日本橋でご講演された際に参加された方から入手いたしました。

古い携帯で撮った動画のため、手振れや音声が良くありませんが、

康復医学学会立ち上げの前、『康復医学大綱』出版前の、大変に貴重な動画です。

設定で日本語字幕をONにしてご覧ください。

 

日本の医学は、検査も治療も一律で同じものを施します。

しかし、日本の北と南、北海道と沖縄では、気候も違えば、環境も異なります。

服装も寒いところでは寒さに備えた服装を、

暑いところでは暑さ対策に合わせた服装をするように、

個々のあらゆる状況や体調を考えて、「健康を回復する」という視点で、

その人に当たるということが重要だということをお話しくださっています。

そして、その人の体と心を正常に戻していく方法を、

森教授は現在でも研究し続けています。

 


〇 冬季の老人性うつ病と認知症

認知症は冬に悪化することがあり、

これは寒さによる血流の悪化、水分不足、冬季うつ病、

日照時間の減少、活動量の低下などが原因で起こります。

寒さから血管が収縮して脳への血流が悪くなり、脱水になり脳梗塞のリスクが高まります。

また、冬季うつ病で認知能力が低下するといったメカニズムが考えられます。

 

対策としては、室温を18度以上に保ち、こまめな水分補給を心がけ、

日中に日光を浴びるなど、体を冷やさない・活動量を維持することが重要です。

 

認知症が冬に悪化する主な原因

寒さによる血流の悪化: 寒いと血管が収縮し、

脳への血流が悪化して脳機能が低下します。

水分不足による脳梗塞リスク: 寒くて喉が渇きにくくなり水分摂取量が減るため、

脱水状態になって血管が詰まりやすくなり、脳梗塞を起こすリスクが高まります。

 

冬季うつ病 : 日照時間が減ることで、気分を調整するセロトニンの分泌が減り、認知能力の低下につながることがあります。

活動量の低下 : 外出や運動の機会が減り、運動不足や孤立感が増えることで、心身の機能が低下しやすくなります。

ヒートショック : 暖かい部屋から寒い浴室などに移動することで血圧が急激に変動し、脳卒中を引き起こす危険性があります。

 

冬場の対策

室温の管理 : 寒い環境は避けて、室温を18度以上に保ちましょう。

こまめな水分補給 : 喉が渇いていなくても、意識的に水分を摂ることが重要です。

日光浴 : 1日1時間程度、日中に日光を浴びるように心がけましょう。

適度な運動 : 室内でできる簡単な運動を取り入れるなど、活動量を維持しましょう。

防寒対策 : 外出時には十分暖かい服装をしましょう。また、厚着は体が動きにくくなることもあるため、注意が必要です。

脱衣の工夫 : 前開きの衣服など、脱ぎ着しやすいものを選ぶように工夫しましょう。

浴室の安全確保 : 浴室を暖める、シャワーから浴槽にゆっくりお湯をためるなど、ヒートショック対策をしましょう。

 

専門家への相談

突然の体調変化(急な麻痺、感覚障害、普段と明らかに違う様子など)が見られた場合は、早めに医療機関を受診してください。

認知症の症状について不安がある場合は、ケアマネジャーや専門機関に相談し、適切な指導を受けましょう。

当協会でも、森教授との面談の機会を設けております。

 


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