​近年、気温や気圧、その他気象が、人の健康に影響を与えていることが分かってまいりました。

冬に向かうこの時期、秋バテに注意が必要です。

秋バテとは、真夏の環境・生活習慣により、自律神経が乱れ、食欲不振や倦怠感などの不調が秋まで続くことです。

主な原因は、猛暑が続く中で冷たいものを摂取したり、冷房に長時間あたったりと、内臓や体が冷えたためと考えられています。

 

高齢者の秋バテ は回復に時間がかかります

 

冷房を嫌う高齢者は多く、夏の暑さで体に負担がかかり、日々の生活の中で疲れてしまったり、一方、熱中症予防で長時間冷房の効いた中にいたことで、冷房疲れを起こしたり、体調不良を起こしやすくなります。高齢者の場合、基礎体力と免疫力が低下してくるため、また、急激な環境変化への対応が難しく、元の状態に回復するまでに時間がかかるため、特に注意が必要です。

今年は全国各地で猛暑に見舞われ、熱中症対策に気を配る方も多かったことでしょう。その反面、秋バテの体調不良を生じる高齢者が増えることも予想されます。人は、朝の低い気温から昼の高い気温に合わせた生活をしていますが、昼頃に気温が下がる秋特有の気象変化によって、生理的リズムが崩れ、喘息発作や咳込み、BPSD(周辺症状)が起きやすくなります。

睡眠障害から早朝覚醒があるアルツハイマー型認知症の方にとっては朝の4時から6時までが、喘息発作や咳込み(痰絡み)が誘発されることが多く、雨の日より高気圧が通過する晴れた日のほうが、喘息発作や咳込みの頻度が高いことが分かってきました。

介護する方は、前日の天気予報で翌日の最低気温と最高気温を確認して、最低気温と最高気温の差が小さいときには注意を払い室内を温かくしておく対応が必要です。出かける時は、ストールなどを用意するなどして、この時期を乗り切りましょう。

 

 

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