フレイル と 認知症 の関係 について、当協会理事長 / 学術研究顧問 の
森昌夫教授に、認知症のリスクの高いフレイルを予防するためのお話を伺いました。
高齢化社会をテーマにしたメディアでは、 フレイル という言葉を耳にすることが増えてきました。
フレイル とは 健康と要介護の中間にある状態で、
加齢により身体的機能や認知機能が 徐々に低下していく状態のことをいいます。
要介護(要支援)認定者数
高齢者では 加齢とともにさまざまな機能が低下し、要介護状態になります。
介護保険事業状況報告の概要(令和7年2月暫定版)によると、
要介護(要支援)認定者数 (2月末現在)は
要介護(要支援)認定者数は、 719.8万人 で、
うち男性が230.3万人、女性が489.5万人
第1号被保険者に対する65歳以上の認定者数の割合は、約19.7%となっています。
出典:厚生労働省 介護保険事業状況報告(暫定)令和7年2月分
https://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/jigyo/m25/2502.html
要介護(要支援)の認定となり、介護が必要となった主な原因について、現在の要介護度別にみると、
「要支援者」では「関節疾患」(ロコモティブシンドローム)が 19.3%で最も多く、次いで「高齢による衰弱」(フレイル)が 17.4%となっています。
「要介護者」では「認知症」が 23.6%で最も多く、次いで「脳血管疾患(脳卒中)」が 19.0%となっています。
要介護(要支援)の原因の トップ5は 認知症 / 脳血管疾患(脳卒中) / 骨折・転倒 / 高齢による衰弱(フレイル) / 関節疾患(ロコモティブシンドローム)です。
出典:内閣府 令和6年版高齢社会白書(全体版)
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2024/html/zenbun/s1_2_2.html
介護についての最新の資料(厚生労働省)
参考:2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf
フレイル チェック
認知症は、朝起きたら、いきなり認知症になるというようなものではありません。
その前に、元気で健康な状態から、「年のせいかな?」「どうも、おかしいな」といった違和感が徐々に大きくなっていきます。
この老化への気づきであるフレイルの段階で、認知症を予防する手立てがあります。
フレイル になると、認知機能が低下しやすく、認知症を発症するリスクが高いとされています。
また、認知機能が低下すると筋力や身体活動量、ADL(日常生活動作)が低下し、
フレイル状態を招きやすくなるといった悪循環となります。
フレイルの早期発見と適切な予防や改善をしていくことが大切になります。
日本版 CHS基準
フレイル の主要な診断基準として、CHS基準 が存在します。
※ フレイル の CHS基準(Fried基準)は、米国でリンダ・フリード(Linda Fried)教授が提唱したもので、世界的に広く使われている診断法です。
具体的には、米国のジョンズ・ホプキンス大学の研究グループが中心となって行った「Cardiovascular Health Study (CHS)」という多施設研究の頭文字から名付けられました。
Friedらのフレイルの評価基準
1. 体重減少
2. 主観的疲労感
3. 日常生活活動量の減少
4. 身体能力(歩行速度)の減弱
5. 筋力(握力)の低下
日本においては 日本版 CHS基準が提唱されています。
日本版フレイル基準(J-CHS基準)
項目 – 評価基準
1. 体重減少 – 6か月で、2kg以上の(意図しない)体重減少
2. 筋力低下 – 握力:男性<28kg、女性<18kg
3. 疲労感 – (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする
4. 歩行速度 – 通常歩行速度<1.0m/秒
5. 身体活動
5-1. 軽い運動・体操をしていますか?
5-2. 定期的な運動・スポーツをしていますか?
– 上記の2つのいずれも「週に1回もしていない」と回答した場合チェック
※ 5つの評価基準のうち、
3項目以上に該当するものをフレイル(Frail)
1項目 または 2項目に該当するものをプレフレイル(Prefrail)
いずれも該当しないものを健常(Robust)とする。
つまり、体重減少、筋力低下、疲労感、歩行速度、身体活動の 5項目のうち、
3つが該当した場合にフレイルと診断されます。
フレイルの予防にあたっては、栄養・身体活動・社会参加の 3つが重要なポイントです。
また、簡単なチェック方法のひとつに
「ペットボトルチェック」があります。
「ペットボトルのフタが開けられないことがある」かというチェックです。
筋力低下をはかる一つの目安が 握力といわれており、
男性は 28kg以下、
女性は 18kg以下だと
フレイル の可能性があるといわれています。
そして、女性の握力目安と同じくらいだといわれているのが ペットボトルのふたを開ける動作です。
どこにでもある身近なものでチェックできるので、ぜひ一度、試してみてください。
厚労省の 基本チェックリスト も参考になります。
https://www.mhlw.go.jp/topics/2007/03/dl/tp0313-1a-11.pdf
【共通的事項】
① 対象者には、深く考えずに、主観に基づき回答してもらって下さい。それが適当な回答であるかどうかの判断は、基本チェックリストを評価する者が行って下さい。
② 期間を定めていない質問項目については、現在の状況について回答してもらって下さい。
③ 習慣を問う質問項目については、頻度も含め、本人の判断に基づき回答してもらって下さい。
④ 各質問項目の趣旨は以下のとおりです。各地域の実情に応じて適宜解釈していただいて結構ですが、各質問項目の表現は変えないで下さい。
日常生活関連動作
※ 日常生活動作 (ADL) と日常生活関連動作 (IADL) の違い
ADLは、食事、着替え、排泄など、人が最低限に行う必要がある動作を指します。
IADLは、食事の準備、買い物、家事など、ADLを支えるために必要な動作を指します。
1. バスや電車で1人で外出していますか
2. 日用品の買い物をしていますか
3. 預貯金の出し入れをしていますか
4. 友人の家を訪ねていますか
5. 家族や友人の相談にのっていますか
運動器の機能
※ 身体を動かすために必要な骨、筋肉、関節、神経などの組織が連携して働くことで、運動を起こす能力
6. 階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか
7. 椅子に座った状態から何もつかまらず立ち上がっていますか
8. 15分位続けて歩いていますか
9. この1年間に転んだことがありますか
10. 転倒に対する不安は大きいですか
栄養状態
11. 6ヵ月で2~3Kg以上の体重減少がありましたか
12. 身長、体重 (体重は1カ月以内の値 / 身長は過去の測定値を記載して構いません)
口腔機能
※ 食べる、話す、呼吸する、笑うなどの、口に関する機能全般を指します。
13. 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか
14. お茶や汁物等でむせることがありますか
15. 口の渇きが気になりますか
閉じこもりについて
16. 週に1回以上は外出していますか
17. 昨年と比べて外出の回数が減っていますか
認知症について
18. 周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われますか
19. 自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか
20. 今日が何月何日かわからない時がありますか
うつについて
21. (ここ2週間)毎日の生活に充実感がない
22. (ここ2週間)これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった
23. (ここ2週間)以前は楽に出来ていたことが今ではおっくうに感じられる
24. (ここ2週間)自分が役に立つ人間だと思えない
25. (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする
食事摂取基準を活用した高齢者のフレイル予防事業(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/000625526.pdf
「食べて元気にフレイル予防」

フレイル予防には微小循環を改善すること
人間の体には 約 37兆個 ~ 60兆個の細胞が存在すると計算されており、
すべての細胞には 微小循環が関わっています。
フレイル予防には、まずは、微小循環をよくすることが第一です。
栄養と酸素を運ぶ微細な血管が全身に巡ると、酸素と栄養が体中に行き渡ります。
全身の細胞でエネルギーが作られると、燃えカスが出ます。
その燃えカスを持ってくるのもこの微細な血管で、この仕組みを微小循環といいます。
健康で元気になるため、貧血も治り、細胞すべてが上手く役割を果たすようになります。
そして、次に、エネルギーを保つことも重要です。
フレイルの人は、健康の基本として日常的に コエンザイムQ10(CoQ10)を摂りましょう。
CoQ10 は、体内の細胞すべての隔壁に存在し、
エネルギーの生産や老化の進行に深く関わる働きを持っています。
微小循環で体中の細胞に酸素と栄養が行き渡り、
細胞の隔壁に存在する CoQ10が、エネルギーを作るための着火剤となりエネルギーが出ます。
自分自身でちょっと老化したかなと思ったらCoQ10を補いましょう。
微小循環の改善には、「霊芝」や「HM真菌」を。
CoQ10 を増やすには、「真斗利来素(マトリクス MATRIX)」を。
サプリメントについて詳しく知りたい方は、当協会にお問い合わせください。
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