認知症と糖尿病
高齢の方の糖尿病では、高い血糖が続いている方は認知症になりやすく、
認知症になると血糖のコントロールが難しくなると言われています。
また、糖尿病の方はそうでない方と比べると、アルツハイマー型認知症に 約1.5倍 なりやすく、
脳血管性認知症に 約2.5倍 なりやすいと報告されています。
さらに、糖尿病治療の副作用で重症な低血糖が起きると、
認知症を引き起こすリスクが高くなると言われています。
逆に、認知症の方は、認知機能の低下により、
糖尿病薬の内服や注射、食事や運動の管理がうまくできなくなり、
糖尿病の悪化につながることがあります。
認知症と糖尿病 の関連について考えていきましょう。
■ 糖尿病について
糖尿病には I型 と II型 があります
2つのタイプは、原因や治療法が異なります。
I型は、自己免疫疾患などが原因でインスリン分泌細胞が破壊されるもので、インスリンの自己注射が必要です。
II型は、遺伝的要因に過食や運動不足などの生活習慣が重なって発症します。
現在、一般的にいう糖尿病は、ほとんどがⅡ型糖尿病です。
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【I型糖尿病】
・ 膵臓のβ細胞が破壊・消失することで、インスリンの分泌が減少したり、インスリンが出なくなる病気
・ 自分の免疫システムによってすい臓のβ細胞が攻撃されることで発症
・ 遺伝や生活習慣の乱れとはほとんど関係がない
・ 小児や若年者に多く、急激に血糖値が上昇する
・ 治療としては、生涯にわたって外部からのインスリン投与が必要
【II型糖尿病】
・ 遺伝的な体質(インスリン分泌低下、インスリン抵抗性)に過食、運動不足、肥満が加わることで起こる病気
・ 中高年の発症がほとんどだが、近年肥満が増えておりそれに伴い若年者でも増加している
・ いわゆる成人病とも大きく関係している
・ 治療法としては、食事・運動療法、内服療法、インスリン療法などがある
・ 血液中のブドウ糖(血糖)の濃度が徐々に上昇する
■ 糖尿病患者に共通する特徴的な症状とは何か?
糖尿病になると大小の血管に障害が起こり、
とりわけ腎臓と目の血管、心臓の血管がやられます。
皮膚が脆く、骨がボロボロになり、歯周病や白内障、認知症になるのも格段に早いといわれています。
血管も脆く、心筋梗塞や脳梗塞になるリスクも普通の人の約3倍も高いといわれます。
これらの老化の犯人はヘモグロビンA1c(血液中のヘモグロビンと糖が結合した量をパーセント(%)で表した数値)ではありません。
ヘモグロビンを含む赤血球は4カ月ごとに入れ替わるので、
新しい赤血球に入れ替われば、ヘモグロビンA1cも「無し」となります。
もちろんそのまま高血糖が続けば再びヘモグロビンA1cは増えますが、
治療により血糖値を下げれば元の正常なヘモグロビンに戻ります。
ではなぜ、血糖値を下げて正常なヘモグロビンに戻しても、
さまざまな病気の進行はいっこうに止まらないのでしょうか。
それはまさしく 体内で起こる「老化」であるといえます。
■ AGEと糖尿病の関係
糖とアミノ酸、タンパク質が加熱によって反応して褐色に変色する化学反応である
「メイラード反応」が体の中でも起こっているのではないか、といわれています。
ヘモグロビンというたんぱく質と糖が体温37度で長い時間温められた結果、
体内にも焼き目や焦げ目のような反応が起こっているのではないか、ということです。
糖化物質の反応が進み、たんぱく質が糖化し変質(つまりメイラード反応を起こした)した物質、
いわば毒性の強い終末糖化産物に置き換わった物質が老化を進めている、ということが明らかになりました。
この終末糖化物質は、時間という「加齢age」を意識して「AGE」という略号で呼ぶようになりました。
このAGEという最終的な糖化物質はなかなか代謝されず、
体のたんぱく質が入れ替わっても(赤血球は4カ月で入れ替わる)残り続け、どんどん蓄積されていきます。
AGEは「高血糖の記憶」として体に残り続け、
各細胞のレセプター(受容体)「RAGE」と結びつき、
糖尿病患者の細胞を攻撃し、組織を劣化させ、老化を加速させるのです。
■ 糖尿病網膜症
糖尿病網膜症とは、目の網膜の血管がボロボロになる網膜症を発症することで、
それは糖尿病以外では起きないことが分かっています。
心筋梗塞や透析が必要になる腎臓病はどうかといえば、実は糖尿病患者でなくても起きるのです。
心筋梗塞を起こした患者は、30~40%は糖尿病で、残りは糖尿病ではありません。
透析が必要な人も、糖尿病が原因の患者は45%で、55%は外れます。
ところが、糖尿病で目の網膜に異常のある人の眼底写真を見ると、100% 糖尿病です。
糖尿病が長く続くと何よりも先に目に障害が起きます。
しかし、試験管レベルで目の細胞(たんぱく質)をいくら高血糖に晒しても、
目の網膜で起きている障害は起きないのです。
高血糖は糖尿病が目の網膜症を起こす必要条件ではありますが、十分条件ではなかったことがわかりました。
ところが、高血糖に目の細胞を長い間晒していたら、
人の網膜で起こる障害を再現することができました。
これはどういうことかといえば、高血糖から何か別のものが作られ、
それが作られるにはある程度の時間が必要だということです。
つまり糖尿病は高血糖ではあるけれど、高血糖が網膜障害を起こすのではなく、
高血糖が時間の経過の中で次の段階にステップして何かに置き換わり、網膜障害を起こしていました。
高血糖が必要条件で、そこに時間という十分条件が加わり、網膜症になっていたのです。
AGEは糖尿病の3大合併症と呼ばれる神経障害、網膜症、腎不全などにも悪影響を及ぼします。
AGEは動脈硬化以外にも、アルツハイマー病の進行や、肺の炎症にも大きく関与しています。
■ 血糖値上昇を防ぐには
食べ物に含まれる栄養素を考えて、食べる順番を組み立てることで
血糖値の上昇を防ぐことができます。
最も有名なのが、野菜など食物繊維を多く含むものから先に食べる「ベジファースト」です。
健康的な食べ方として知られており、実践している人もいるでしょう。
また、食事の最後に炭水化物(糖質)を食べる食事法「カーボラスト」も、
血糖値の急上昇を抑え、糖尿病の予防や肥満の抑制に効果が期待できます。
主食やデザートなど糖質を多く含むものを食事の最後にいただくという食べ方です。
先にたんぱく質と脂質、食物繊維を摂取することで、血糖上昇にブレーキをかけるホルモンを分泌してくれるからです。
この食べ方を実践すると血糖値が上がりにくく、「肥満ホルモン」ともいわれるインスリンの分泌量も少なく抑えられるため、太らずに血糖値を管理できます。
それらの物質が体を巡るようになってから糖質を摂取すると、
同じ糖質量を摂取したとしても、べジファーストで食べた際より血糖値が上がりにくくなると想定されます。
肉や魚、大豆製品や野菜などをたっぷりと、しかも時間をかけて食べ、主食と甘い物で締める
懐石料理やフランス料理のフルコースは理にかなった食事法です。
早食いは避け、食事を心ゆくまで楽しみましょう。
■ 糖尿病の歴史
現在は当たり前にみられるようになった糖尿病ですが、
100年以上前には、糖尿病になるのは、贅沢な食事をとる、王族、貴族、富裕商人など限られた人だけでした。
当時は、糖尿を測定する器機も治療薬もありません。
王様に仕える侍医が、王様のオシッコをなめて、
「尿が甘いから、気を付けてください」、
「今日の尿は、大丈夫です」
と尿に排出される甘さで糖尿の判断をしていました。
貧しい市民からは贅沢病と呼ばれていました。
文献に残る日本初の糖尿病患者は、NHK大河ドラマ「光る君へ」でも注目された平安時代の 藤原道長。
原因は、以下にあるのではと推測されています。
・ 贅沢な食事と宴会が日常的だった平安貴族社会の生活習慣
・ 甘味料や高カロリーな食事が豊富に摂取されていた
・ 運動不足
・ 権力争いによるストレス
中学校の歴史の教科書で
「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」
という道長の和歌を覚えた人も多いでしょう。
若林医院(兵庫県姫路市)院長であり作家の若林利光医師は、
この歌を歌った時に、すでに道長は糖尿病で目が見えなくなっていたのではというお話をされています。
(参考:『AERA dot.』 https://dot.asahi.com/articles/-/213426)
一方、江戸時代で支配階級にいた武士は、日々の生活の中で常に戦(いくさ)を意識していた故か、
「武士は食わねど高楊枝」の心構えで、西洋貴族より糖尿病になる率は少なかったと考えられます。
■ 腎臓と糖尿病
・ 腎臓の働きについて
糖尿病によって、腎臓の機能に負荷がかかります。
腎臓は、体の中で必要のない物質を尿として排出する役割を持っています。
腎臓は、2つあります。
おへその斜め横あたり、腰の方の体の裏側左右にあります。
とても小さな臓器ですが、体に循環する血液の20%ほどが腎臓に流れ込みます。
腎臓に入った血液は、100万個ほどもあるとされる、微細な「糸球体」という組織で、血液を濾過します。
その量は、1日に170ℓ。 (お風呂1杯分くらいの量)
糸球体で濾過された血液は、水分、塩分、蛋白、糖などを再吸収して、生体に必要なものを確保します。
濾過された血液の99%を再吸収しますから、排泄される尿は、1.5ℓくらい。
腎臓で濾過されて、再吸収できなくなった糖は、尿中に出ます。
これが、尿糖です。
・ 尿に糖が出る原因について
尿に糖が出る原因は、主に2つです。
1. 腎炎などで、腎臓の機能が低下している
2. 血糖値が高くて、再吸収できないレベルだった
1 の場合は、腎不全の可能性があります。
2 の場合は、糖尿病の可能性があります。
※ 腎臓が正常な働きをしている場合でも、血糖値が180mg/dlを超えると、腎臓は、糖を再吸収することができず、尿に糖が出てしまいます。これが、糖尿病です。
常に、血糖値が180mg/dlを超えていると、糖尿病の可能性が濃厚となります。
糖尿病になると、血管の硬化が起こり、腎臓の機能に、大きな負荷がかかります。
人間のからだはよくできていて、重要な役割を担う臓器は2つずつあります。
腎臓もそうです。
腎臓は、左右あり、2つの腎臓が余裕を持って処理しているのですが、
腎臓の糸球体が死滅していくと、残りの糸球体に負荷がかかります。
負荷のかかった糸球体に関わる動脈は、硬化して圧がかかります。
腎機能が半分に落ちた時には、残存している糸球体は、1/6ほどに減っていると推測されています。
つまり、腎臓は、ギリギリまで奮闘し続けます。
しかし、無理を続けると、動脈硬化によって、腎不全に陥るリスクを抱えています。
透析している人の約半数が、糖尿病に罹患しており、糖尿病が腎臓病を誘発する大きな要因となっています。
(参考:とのやまクリニック)
森教授の今月の「教えて! 森先生」の動画では、腎臓について、腎臓移植のこと等々、わかりやすい言葉でお話してくださっています。
動画を、ぜひご高覧ください。
腎臓について (森教授の言葉)
「腎臓というのは毛細血管の巻いたもので機能しています。
糸球体というもので、糸の玉と書くくらいで細かい糸のような血管の集まりです。
腎臓にある毛細血管が糸玉状に集まった組織で、血液をろ過して尿を作るはたらきをしています。
ここで老廃物を排出し、酸素や栄養、必要なものを戻してくる微小循環の根源にあるような臓器です。」
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このように、微小循環の根源の臓器と呼ばれる腎臓を守るためにも、
認知症に負けないためにも、微小循環を改善する黒焼き霊芝を主成分とする
「KOUKA」を毎日摂取してください。
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また、ストレスも糖尿病をはじめ、あらゆる病気の原因となります。
日本には、「病は寝て治せ」「寝る子は育つ」という諺があります。
病気で寝ると治る理由は、睡眠が免疫力を高め、疲労を回復させ、傷を修復する効果があるためです。
■ 睡眠の効果
【免疫力を高める】
睡眠前から睡眠期前半にかけて分泌されるメラトニンというホルモンが、胸腺に働きかけてTリンパ球をたくさん作らせる
サイトカインというたんぱく質が増えて、細菌やウイルスの増殖をおさえようと働く
【疲労を回復させる】
脳や体の疲労回復や、日中の活動によるダメージの修復を促す成長ホルモンが多く分泌される
大脳が休息をとるため、自律神経のバランスが整い、ストレスが緩和されて耐性が向上する
【傷を修復する】
成長ホルモンには、子供では体の成長を促し、成人では組織を修復して疲労を回復させるなどの重要な働きがある
「NEOアンチストレス」によって、脳のホルモン(セロトニンとドーパミン)が、ほどよく出て、
質の良い睡眠によって、うつもよくなり、睡眠もぐっすりとれて、免疫も上がります。
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よく眠ると生体エネルギーが入り、生きることが喜びになり、活動的になります。
地球の周りにヴァン・アレン帯という7.8hzの放射線を発する層があります。
ヴァン・アレン帯は地球の磁場にとらえられた陽子・電子からなる放射線帯で、有害な宇宙放射線を遮るバリアーの役割を果たしています。
27〜28億年前、地球に磁場が発生し、あわせてヴァン・アレン帯、
さらに大気により地球に直接降り注ぐ放射線が緩和されると、浅い温暖な海にも微生物が発生するようになりました。
(日本原子力研究開発機構 サイト - 参考:宇宙航空研究開発機構JAXA・名古屋大学太陽地球環境研究所 『放射線帯50のなぜ』)
ヴァン・アレン帯は、以下のような役割を担っています。
・ 地球に直接降り注ぐ放射線を緩和している
・ 浅い温暖な海に微生物が発生するようになった要因のひとつ
・ ヴァン・アレン帯の形成によって、シアノバクテリアという菌が発生し、光合成でたくさんの酸素を吐き出した
・ 溶け切れなかった酸素は空気中に放出され、成層圏でオゾン層を形成するようになった
有害な宇宙放射線から地球を守り、酸素を生み出すヴァン・アレン帯は、地球の電離層であり、7.8hzの放射線は、プラズマ振動の周波数と同じです。
脳波にはα波、β波、θ波などがあり、その中でα波はさらに
・ 7.8Hz スローアルファ波
・ 10Hz ミッドアルファ波
・ 13.6Hz ファストアルファ波
と、3つに分かれます。
スローアルファ波は「眠る直前のまどろみ状態」「深い瞑想状態」で優勢になる脳波です。
ミッドアルファ波は「リラックスしているけれど集中している状態」
ファストアルファ波は「ベータ波に近く緊張状態が残っている脳波」
潜在能力が活性化する周波数は、7.8Hzと10.0Hzといわれます。
7.8Hzはお寺で座禅を組んだり、霊能力者が霊界と交信したり、芸術家が天から何らかのインスピレーションを授かる時にみられる波長です。
人間はもちろん、人間以外の動物の脳波も7.8Hzだと思われ、森羅万象・地球と共鳴する振動という人もいます。
そして、何かを考えている時の“知恵の脳波”が10.0Hzです。
森教授は、
「この7.8hzが生物を生かし植物を育てるんです。人の体を知る上で、これが分かってないとうまくいきません」とおっしゃいます。
光華 – KOUKA の 主成分である 霊芝 の微小循環を改善する作用は
認知症に加え、糖尿病や腎臓疾患の病気について も有効なのではないでしょうか。
来月の健康法では「生体エネルギーを放出する入浴法」をお話いただく予定です。
公式サイトでは、より有益な情報発信に努めてまいります。 どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
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認知機能改善サポート日本協会では、毎月4日に世界に向けて、認知症で悲しむ人をなくすために、有益な情報を発信しています。
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