ウェンディ・ミッチェル 認知症活動家 最後のブログを書いた後に死去
皆さんは ウェンディ・ミッチェル (Wendy Mitchell) という女性をご存じでしょうか?
彼女は 2014 年に 58 歳で若年性認知症と診断され、
その後すぐに「Which Me Am I Today?」というブログを開設し、
自身の認知症の状態や生活を 赤裸々に記述してきました。
(彼女のブログ:英語)
https://whichmeamitoday.wordpress.com/blog/
このブログは、認知症を発症し診断された時から
2024年2月22日に 彼女が亡くなるまで続けられました。
(最期のブログ記事について)
彼女が二人の娘に託した記事です。
自分の死後、自分(の生死)についての問い合わせで煩わせないように
死後すぐに、記事を投稿するようにとの母心でした。
彼女は、イギリス、ヨークシャーの市民教区ビバリー出身です。
認知症啓発活動に 10年間を費やし、
この感動的な最後のブログ投稿を書いた後に、
68歳で亡くなりました。
2018年出版の個人的な回想録『Somebody I Used To Know』では 彼女の人生が 記録されました。
彼女が書いた本のうち 2冊は、サンデー タイムズの ベストセラー リスト に 掲載されました。
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日本語で出版されたのは、
『今日のわたしは、だれ?』 (2020/3/20)
ウェンディ・ミッチェル (著) / 宇丹 貴代実 (翻訳) です。
Amazon著者 紹介 ウェンディ・ミッチェル (Wendy Mitchell)
2014年7月、58歳で若年性認知症と診断される。
20年間勤めた国民保健サービス(NHS)の非臨床チームのリーダー職を辞め、
以後、認知症という病について理解してもらうための啓蒙活動を続けている。
現在、アルツハイマー協会のアンバサダーを務めている。
英国ヨークシャー在住。娘がふたりいる。
photo (C) Jo Hanley
共著者の協力を得て制作した 3 冊目の本 『One Last Thing: Living With The End In Mind』では、緩和ケアへの準備について説明しています。(ペーパーバック版は2月29日発売)
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ミッチェルは、尊厳死・安楽死と呼ばれる「死の援助」を支持し、
それを「穏やかで解放的なもの」と呼びました。
最後のブログ投稿「マグカップでの最後の抱擁」では、
彼女が幼少の頃から「人生でどんな困難に直面しても対処できる」という
「回復力」について詳述しています。
認知症イノベーション部門ディレクターのスティーブ・ミルトンFRSA氏は、
「ウェンディは真の勇気と思いやりの人でした。彼女は他の人がそこから学べるように、恐れることなく自分の経験を共有していました。」
と語っています。
「私たちは確かにそうしました。彼女は灯台でした。彼女の仕事によって認知症に対する見方が変わり、少しずつ恐怖を感じずに生活できるようになったと、長年にわたり多くの人が私たちに語ってくれました。人生にこれ以上何を求めることができるでしょうか?」
“We certainly did. She was a beacon, and so many people have told us over the years that her work has changed their view about dementia – and enabled them to live their lives that little bit less afraid. What more can one ask of a life?”
英国の国民保健サービスで薬物の効果を予測する非臨床研究に
20年間勤務したウェンディ・ミッチェルさんは、
2014 年に 58 歳で若年性認知症と診断され、
認知症患者としてブログで日々の生活を綴っていました。
彼女は、尊厳死や安楽死について非常に深い考察をし、
最期は、転倒したことで、両手首を骨折し、首と脊椎に損傷を負い、
自分の人生(死)のコントロールを行いました。
彼女のこの10年は、彼女曰く
「終わりを念頭に置いて生きること」— One last thing — です。
彼女は、二人の娘に託した最期のブログの文章に、こう書いています。
「未来をある程度コントロールできると感じると、生きることがとても楽になります。死について話すと、生きることに集中しやすくなります。」
「結局、事故の後、私に残された唯一の選択肢は、飲食をやめることでした」
「私たちが人生において持つべきではない唯一の法的な選択は、いつ生まれるかということです。それ以外のことについては、人間として私たちに選択の余地があるはずです。私たちがどのように生きるかの選択と、どのように死ぬかの選択。」
認知症になって、「何よりもつらいのは、娘たちの顔を忘れてしまうこと」 と彼女は言いました。
娘たちに、自分を介護させることによって人生を諦めてほしくないと願い、できるだけ長く母親であろうとする姿に胸を打たれます。
彼女は、娘たちにとっての母であり続ける最期を選んだように、筆者には思われます。
とても賢く、優しく、そして、生と死を自身で選び取る力のあった彼女だからこその最期の選択であったのでしょう。
とはいえ、非常に優れた人材だからこそ、
私たちは、彼女自身の尊厳を守る選択の前に、
自身の人体のつくりについて「正常に戻す」努力を してもらいたかったという思いもあります。
光華とNEOアンチストレスの併用により、
認知機能の改善に努めてもらえたら良かったと、
私たちは悔いを感じています。
彼女の人生の場である英国はもちろん、欧米で注目された ウェンディ・ミッチェル (Wendy Mitchell) は、
日本では、彼女のことを報じるメディアはほとんどありません。
彼女は、「尊厳死」「安楽死」「自らの人生の最期の瞬間を選択する」テーマを綴っていたことから、
「死」についての自らの選択を忌避する日本人にはタブーであったのでしょう。
今や、世界では、死を迎える病状のトップは認知症という国も存在します。
世界保健機関(WHO)によると、認知症は 世界の病死の原因の 第 7位 であり、
米国疾病予防管理センター(CDC)は、
アルツハイマーは 認知症の原因の 第 1位であり、
65歳以上の高齢者における死因の 第 5位であると報告しています。
また、アルツハイマー病協会によると、
AD診断後の平均生存期間は一般的に3~11年(中央値は8年)とされています。
世界的にみると、アルツハイマー病やその他の 認知症による死亡者の 65%が女性です。
私たちは、家族の太陽であり、大地である母たちが、
「尊厳死」や「安楽死」という哀しい選択をしなければならない未来の社会を変えるために、
光華を一人でも多くの方に服用していただきたいと願っています。
BBCでは、彼女の姿を映像で配信しています。
https://www.bbc.co.uk/programmes/p0739dwx/player
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