仮性認知症と認知症の違い について勉強しましょう

仮性認知症とは、精神的なショックや血管のつまりによる虚血状態で一時的に認知機能が低下し、認知症のような症状を引き起こしている状態を指します。
適切に治療を行うためには、仮性認知症と認知症の違いについて理解が必要です。

仮性認知症と認知症には、多くの違いがあります。

仮性認知症と認知症の違い

仮性認知症の場合は、明らかに気分の落ち込みや思考力・行動力の低下が見られます。
一方、認知症は、気分が落ち込むというよりは、徘徊や暴言が増えたりして活動的になる傾向にあります。

また、認知症は脳画像診断で異常が見つかりますが、仮性認知症は脳画像では異変が見られません。
仮性認知症か認知症かを見分けるためには、脳画像診断が非常に有効です。

仮性認知症は、別名「うつ病性仮性認知症」とも呼ばれます。
うつ病によって認知機能や判断力、注意力や集中力が低下する状態のことです。
いつもどおり生活していた人がいきなり認知症のような状態になってしまうので、高齢者の場合は認知症と見分けることが難しいとされています。

仮性認知症は、長期にわたるストレスや欲求不満、脳血管のつまりによって脳の機能や血流の低下が原因で引き起こされます。そのため、脳血流検査で発覚することもあります。

うつ病仮性認知症の場合は、通常うつ病と同様に抗うつ剤やカウンセリングなどを用いて治療していきます。多くの場合、うつ病の症状とともに仮性認知症も改善します。

うつ病や仮性認知症によっても引き起こされる認知機能の低下に気づいたときは、早期に、医療機関で診察してください。
認知症やせん妄による認知機能の低下が起きている場合、症状の進行を防ぎ、命を守るためには早期治療が必要です。

 


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