認知症とウイルス の関係性が少しずつ明らかにされています。
認知症は、なぜ発症するのか?
その問いに対する明確な答えは未だ出ていません。
認知症の症状が現れた方がたの脳を調べて、アミロイドβ(ベータ)が蓄積されていることから、アミロイドβが原因とされています。
認知症とウイルス
近年、 認知症とウイルス について研究が進んできました。
英ケンブリッジ大学医学部精神科の Benjamin Underwood 氏らの最新の研究で、
感染症の予防や治療が 認知症を予防する重要な手段となり得ることが示唆されました。
Underwood氏によると、
「過去の認知症患者に関する報告を解析した結果、ワクチン、抗菌薬、抗ウイルス薬、抗炎症薬の使用は、いずれも認知症リスクの低下と関連していることが判明した」
という発表がされました。
この研究結果は、「Alzheimer’s & Dementia: Translational Research & Clinical Interventions」に1月21日掲載されました。
https://alz-journals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/trc2.70037
今年、日本では、百日咳の感染者が異常に増加し、各自治体でも警鐘を鳴らしています。
水疱瘡や麻疹など、ウイルスや細菌による感染症も若者を中心に増えており、
高齢者も免疫が落ちて帯状疱疹の発症などで辛い思いをしている人が増えています。
大阪万博をはじめ、国のインバウンド政策で、
海外からの訪問者の増加も原因のひとつかもしれません。
アルツハイマー型認知症では、アミロイドβという種類の異常タンパクが脳にたまることが原因といわれています。
このアミロイドβは、ウイルス感染を治すために産生されているもので、
その歯止めが利かなくなることで、認知症が起こるのではないか、という考えがあります。
イギリスの医学誌『BMJ Open』
(英国の医師会雑誌(BMJ)が、2010年8月、オープンアクセスジャーナルとして創刊)に、
単純ヘルペスウイルス1型の感染と、アルツハイマー型認知症との関係を調べた論文が掲載されています。
https://bmjopen.bmj.com/content/15/5/e093946
単純ヘルペスウイルス1型というのは、「熱の華」と通称される、
口の周りに痛みを伴う水ぶくれを起こすウイルスです。
アメリカで調査したところ、このウイルスの感染は
その後のアルツハイマー型認知症のリスクを
1.8倍も増加させていることが明らかとなりました。
さらに注目すべきことには、この感染症を抗ウイルス剤で治療すると、しない場合と比較して、
アルツハイマー型認知症のリスクが 17% 低下していました。
認知症の予防として、ウイルスや細菌から身を守ることは重要なことです。
日本では、1948年から1988年の間の集団予防接種で、
注射器(注射針や注射筒)使い回しが行われていました。
そのため、B型肝炎ウイルスに感染した人も多く、
ウイルスキャリアのうち、約10%が慢性肝炎を発症するとされ、
慢性肝炎や肝硬変を経て、肝臓がんになるリスクが高くなっています。
肝硬変や肝機能低下は、肝性脳症という認知機能障害を引き起こす可能性があります。
また、肝臓の代謝異常が脳に影響を与え、認知症のリスクを高める可能性も示唆されています。
アルツハイマー病はヘルペスウイルスが原因 ?
遡ること 2018年10月に、すでに
「アルツハイマー病の発症において ヘルペスウイルスが大きな原因の一つとなっている」
との論文(Front. Aging Neurosci., 19 October 2018)が発表されています。
ヘルペスウイルスに対する抗ウイルス薬を投与することで、
アルツハイマー病患者を治療できる可能性や、
アルツハイマー病の予防接種を行えるようになる可能性も示唆されています。
口唇ヘルペスをはじめとする単純ヘルペスは誰でも発症する感染症です。
多くの方が、疲れが溜まっていたり、精神的なストレスが重なるとヘルペスを発症した経験があるでしょう。
さらに、帯状疱疹を発症すると非常に痛みが強く辛い思いをします。
これらは単純ヘルペスウイルス(HSV-1)が、原因となるウイルス感染症です。
単純ヘルペスウイルス(HSV-1)は主に幼児期に感染し、
一度感染すると症状は治癒しても、ウイルスは末梢神経系の脳
および脊髄以外の神経系の一部(主に三叉神経)に休眠状態で潜伏します。
そして、疲労が溜まったり、風邪をひいたり、ストレスなどで
再びウイルスが活性化し口唇ヘルペスなどを発症します。
ウイルスによる炎症について
ウイルスや細菌などに感染すると、それらを排除するために体内で炎症が起こります。
一般的に、炎症は局所にとどまりますが(喉にウイルスが感染すると喉に炎症が起こる:肺にウイルスが感染すると肺炎になる)
重篤な感染症になると炎症が全身に広がります(敗血症になると全身で炎症が起こる)。
全身性の炎症が起こると、脳にウイルス・細菌が侵入しやすくなったり、
脳にとって悪い影響を与えるものが入ってしまいます。
(通常は、「血液脳関門」という脳の門番 - 血液と脳の間にあるバリアが、脳への有害物質の侵入を防ぎ、脳の安定した働きを支える重要な役割を担っています)
すると、脳の血管に炎症が起こり、詰まりやすくなったり(脳梗塞)、出血しやすくなったり(脳出血)して、血管性認知症のリスクも高まります。
炎症とは
からだを守るために,からだの一部が熱を持ち,赤くはれたり痛んだりすることをいいます。
からだにとって有害なウイルスや細菌がからだに侵入すると,
これを取り除こうとして、からだを病気から守る働きをする白血球が
ウイルスや細菌と戦い、やっつけようとします。
そのため,その反応の起きている場所(ウイルスや細菌と白血球の戦いの場所)は
赤くなったり熱を持ったり、痛みを感じる『炎症』が起きます。
そして、細菌やウイルスが白血球にやっつけられると,膿になって出ていきます。
炎症は皮膚の表面に現れる症状だけのことだと誤解している人がいます。
しかし、そうした一時的、一部の症状だけでなく,
生体防御反応の仕組みとして理解してください。
すでに、1991年の研究論文(J Med Virol.)にて、
単純ヘルペスウイルス(HSV-1)が高齢者の脳にも存在することが明らかになっています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1649907/
1993年に Corder らは医学雑誌『Science』で
「アルツハイマー病の発症に、アポリポ蛋白質E遺伝子多型の1種である APOE4 が遺伝学的なリスクファクターである」
と発表しています。
1997年には、医学雑誌『Lancet』において
「APOE4 と HSV-1 が同時に脳内に存在する場合、アルツハイマー病を発症する危険性が高くなる」
ことが示されています。
アルツハイマー病では、脳に アミロイドβ蛋白 が沈着していることが 病理学的特徴です。
この アミロイドβ蛋白 は、細菌などの感染に対する自然免疫応答蛋白質であると言われています。
単純ヘルペスウイルス(HSV-1)は、脳内で繰り返し活性化する危険性のあるウイルスで、
脳に累積的な損傷を引き起こす可能性があり、
同時に アミロイドβ などの異常な蛋白質を脳に蓄積させることが発見されています。
老化による免疫が衰退し、高齢者の脳内で単純ヘルペスウイルス(HSV-1) が増加し、
疲労やストレスが積み重なり、単純ヘルペスウイルス(HSV-1) が 脳内で再活性化します。
その結果炎症を引き起こし脳組織に損傷を与え、
アミロイドβ が蓄積されアルツハイマー病を 発症するというわけです。
高齢者の中でも APOE4 遺伝子を持つ高齢者は 特に発症しやすいといえます。
また、ある研究では、
インフルエンザ
帯状疱疹
狂犬病
破傷風
ジフテリア
百日咳
A型肝炎
B型肝炎
腸チフス
の予防接種が、認知症リスクの低下と関連していると報告しています。
ウイルスや細菌を直接やっつける! ルチンG
ウイルスや細菌を直接やっつける
「ルチンG」を紹介します。
ルチンは、ポリフェノールの一種で、強力な抗酸化作用を持つ水溶性のビタミン様物質です。
かつてはビタミンPとも呼ばれていました。
ルチンは、そば、アスパラガス、柑橘類などに多く含まれています。
ルチンの主な効果・効能は、
抗酸化作用や血流改善、血糖値改善、抗炎症作用、アレルギー症状の緩和をはじめ、
毛細血管を強くし、柔軟性を高める効果により、
高血圧や動脈硬化の予防、脳卒中リスクの軽減などが可能です。
ルチンは、老化によって弾力がなくなった血管を修復し、
血管の壁にこびりついて血流を悪くする悪玉コレステロールを取り除く効果があります。
その結果、血液の流れがスムーズになり、血圧を下げる効果が期待できます。
血流が良くなることで、「脳梗塞」や「心筋梗塞」などを予防することもできます。
ルチンは、蕎麦に含まれていることがよく知られていますが、
「ルチンG」は、ある植物(現在マル秘事項)から抽出したルチンです。
抗ウイルス効果や、細菌の増殖抑制に長けたルチンに霊芝をプラスしたサプリメントです。
免疫療法というと、現在の医学では、白血球の量を増やしたり、働きを高めたりと、白血球に注目した方法です。
「ルチンG」は、白血球に働きかけるのではなく、ウイルスや細菌に直接アタックする抗ウイルス効果をもち、菌の増殖を抑制します。
つまり、間接的にウイルスや細菌にアプローチする方法ではなく、真正面からウイルスや細菌と闘うことができるのが ルチンなのです。
治癒はないと言われている間質性肺炎なども、「ルチンG」が救世主となるかもしれません。
公式サイトでは、より有益な情報発信に努めてまいります。 どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
➡ https://disajp.org/
当協会 Youtubeチャンネル
➡ https://www.youtube.com/@DISAJP
メールマガジンについて
これまでの DISA NEWS JAPAN (日本語)のバックナンバーは こちら からご覧いただけます。
➡ https://disajp.org/news-japan/
海外の方に向けた 英語で発信する DISA NEWS ENGLISH の メルマガバックナンバー は こちら からご覧いただけます。
➡ https://disajp.org/disa-news-english/
認知機能改善サポート日本協会では、毎月4日に世界に向けて、認知症で悲しむ人をなくすために、有益な情報を発信しています。
皆様からの感想やご意見をお待ちしております。
〈 PR 〉 当協会の目的・理念に賛同し、認知機能改善に有効な高品質 霊芝のサプリメント「光華」の啓蒙・販売をしている「DIS SHOP」を、御紹介いたします。
➡ https://dis-shop.info/