年末年始に久しぶりに会った高齢親への対応 は?
年末年始に郷里に帰省して、久しぶりに家族揃って過ごすという人も多いでしょう。
子どもの立場から見ると、「親が年をとる」という事実は、意外なほど実感しにくいものです。
どこかに「まだ大丈夫だろう」という気持ちがあり、
親が背負っている体力的・経済的な負担を、現実として想像できていないことも少なくありません。
コロナ禍をはさみ、なかなか会えなかった親の老いを感じた人もいるのではないでしょうか?
その少しの変化を見落とさないでください。
「少し元気がないかも」という姿の裏に、認知症のはじまりが潜んでいることもあります。
年末年始に久しぶりに会った高齢親への対応 このタイミングで、
今後の暮らし、介護やお金について話し合ってみてはどうでしょうか。
「体調・生活の変化の観察」(食事、歩き方、言動、家の中の状態)、
「コミュニケーション」(昔話で脳活性化、肯定的に話す)、
「将来への備え」(お金や手続きの話は冷静に、#7119などを伝える)、
「環境チェック」(バリアフリー、危険物の確認)が重要です。
焦らず、親の気持ちを尊重しつつ、さりげなく様子を見て、必要な支援につなげることが大切です。
1. 観察・変化のチェックポイント
身体・健康面 : 食事量、歩き方、顔色、疲れやすさ、身だしなみ、飲み薬の管理状況、転倒の有無。
認知・精神面 : 同じ話を繰り返す、物忘れ(日付、人の名前)、怒りっぽくなった、意欲の低下。
生活環境 : 家の中が散らかっている、郵便物が溜まっている、電気・ガス・水道の使い方がおかしい、火の元は大丈夫か。
2. コミュニケーションの工夫
昔話(回想法) : 昔の思い出や趣味、家族の話をすることで脳が活性化します。否定せず、共感しながら話を聞きましょう。
「老後の十戒」などを参考に: 「頼りすぎない」「社会との接点を持つ」などの前向きな言葉を伝えてみるのも一案です。
「相談」という形でのアプローチ: 「何かあったときに支えたいから、元気なうちに教えてほしい」と、親の不安を取り除く形で話すのが効果的です。
※ 注 山崎 宏 氏 (NPO法人二十四の瞳 社会福祉士) 「老後の十戒」
3. 将来への備え(デリケートな話)
お金・資産の確認 : 通帳や印鑑の場所、年金・貯蓄額など、元気なうちに把握しておくと安心です。怒られても、冷静に「支えるため」と伝え続けましょう。
緊急時の連絡先 : 「#7119(救急安心センター)」などの情報を共有し、救急車を呼ぶか迷った際の相談先を伝えておきましょう。
4. 環境のチェックと改善
物理的環境 : 段差、滑りやすい床、トイレや浴室の使いやすさ、光の量などを確認し、危険な場所がないかチェックしておきましょう。
外出支援 : 交通の便、運転への不安などを聞き、必要ならサポートを検討しましょう。
まとめ
一度で全て解決しようとしない : 複数の訪問で少しずつ情報収集し、関係性を深めましょう。
「気のせい」で済ませない : 感じた違和感は大切にし、「何かあったら相談できる先」を確保することが重要です。
親の気持ちを尊重する : 「老いては子に従う」という言葉もありますが、自尊心を傷つけないよう、あくまで「支えたい」という姿勢で。

参考 : 介護ポストセブン 【認知症のチェックポイント】と【介護の始め方】 より
久しぶりに親と会って、「年をとったな」「少し様子が違うかも」と感じた時に役立つ、
専門家によるアドバイスが、3つのポイントで紹介されています。
1. 「同居」を急がない(適度な距離が大切)
親が心配になると「一緒に住んだほうがいいのでは?」と考えがちですが、専門家は「元気なうちは別居」を勧めています。
理由として、生活習慣の違いで衝突しやすく、お互いストレスになるためです。
コツは、恋愛相手のように親に興味を持ち、
「好きな花は何か?」
「最近何をしたか?」
を気にかけ、良い思い出を振り返ることが、優しい介護への第一歩になります。
2. 「頑張りすぎない」仕組みを作る
介護を「個人の苦労」ではなく、家族の「共同事業」として計画的に考えることが大切です。
100%を目指さないこと!
自分たちだけで抱え込まず、行政のサービス(地域包括支援センターなど)をフル活用しましょう。
準備としては、親の資産状況や服用している薬、近所の人間関係をあらかじめ把握しておくと、いざという時にスムーズに動けます。
3. 認知症の「兆候」を見逃さない
「単なる物忘れ」か「認知症の疑い」かを見分ける、日常生活のチェックポイントです。
会話の変化 : 同じ話を繰り返す、話のつじつまが合わなくなる。
家の中の変化 : 冷蔵庫に同じ食材(卵や納豆など)が大量にある、掃除が行き届かなくなる、トイレの汚れに無頓着になる。
もし疑いがあったら : まずは「かかりつけ医」か、地域の「地域包括支援センター」へ相談に行きましょう。
伝える時のポイント
もしご家族や友人に伝えるなら、このように切り出すとスムーズです。
「久しぶりに実家に帰ると親の変化が気になるよね。
『心配だからといってすぐ同居するのは、お互いストレスになるから慎重に』って記事に書いてあったよ。
まずは、冷蔵庫に変な買いだめがないかチェックしたり、電話で最近の予定を聞いたりするくらいの『ゆるい見守り』から始めて、
地域の相談窓口(地域包括支援センター)を調べておくと安心みたいだよ。」
このように、「まずは無理のない範囲での見守りと情報収集から」というスタンスで伝えてあげると、相手も安心できるはずです。
離れて暮らす親の介護・見守りの4つのポイント
同居はしないとしても高齢者だけで住むのは心配があるので、見守りや心身の健康面の確認はすべきです。
以下のような親とのつきあい方を参考にしてみてください。
【1】電話やビデオ通話でこまめに親と連絡を取りましょう
メールやLINE、チャットなど文字だけのやり取りに頼らず、
電話やビデオ通話などで顔の表情や声のトーンで心身の様子を確認することも大切です。
週1~2回は連絡を取りましょう。
【2】親の行動や予定をカレンダーに書く
親専用のカレンダーを用意して、生活の様子や予定をそれとなく電話で聞いて書き留めておきましょう。
しっかりと食事をしているか?
薬の飲み忘れがないか?
など、日常生活の状況を確認することで、普段と違う変化に早めに気づくことができます。
【3】親が暮らす地域の高齢者向け行政サービスなどの情報収集をしましょう
離れて暮らす親の生活をサポートするには、親の住んでいる自治体の行政サービスを上手く利用しましょう。
介護度認定を受けるためにはどうすればいいか?
認定を受けたらどういう福祉サービスがあるのか?
など、親が住む都道府県や市区町村のサービスを把握することが大切です。
行政のホームページでもおおまかな情報は見られますが、一部のサービスしか掲載されていない場合もあります。
帰省したときに、自治体の高齢対策課などの窓口や地域包括支援センターに出向くことをおすすめします。
【4】帰省中に近所の人たちとコミュニケーションを取っておきましょう
帰省したタイミングで実家のご近所の方などと親しくしておくと良いでしょう。
便利なサービスや高齢者施設についてなど、リアルな情報を教えてもらえる可能性もあります。
もしかして認知症?
早期の認知症は非常に分かりにくいのですが、早期に兆候に気が付くことで、より適切な対処が可能になります。
家庭でできる チェックポイント
いつもと違うな・・・
異変を感じた家族が、「検査を受けてほしい」と本人に勧めても、
「ただの物忘れ」「年を取れば皆そんなもの」「自分は大丈夫」
そう言って、病院に行くことを拒否する人も多いのが実情です。
認知症かもという不安を感じていても、認知症と診断されることが怖いのです。
また、家族だからこそ言いにくい、という場合も。
そのような時に、周囲ができる 10項目のチェックポイントがあります。
合計 14点以上なら、認知症の疑いがあります。
◆ 10項目のチェックポイント
※ 採点方法 : ほとんどない=0点 / 時々ある=1点 / 頻繁にある=2点
□ 同じ話を無意識にに繰り返す
□ 知っている人の名前が思い出せない
□ 物のしまい場所を忘れる
□ 漢字を忘れるようになった
□ 今しようとしていることを忘れる
□ 家電などの説明書を読むのを面倒くさがる
□ 理由もないのに気がふさぐ
□ 身だしなみに無関心になった
□ 外出をおっくうがるようになった
□ 財布などの物が見当たらないことを他人のせいにするようになった
採点結果 : 0~8点=正常 / 9~13点=要注意 / 14~20点=専門医などの診断が必要
日常生活の中でのちょっとした“異変”を見逃さない
会話の辻褄が合わない時は注意が必要です。
本人は話しながら何を話していたか忘れてしまい、喋りはじめと結論がずれるといったことが増えてきます。
ただし、年に数度あうかどうかという関係ではわかりにくいかもしれません。
離れて暮らしている場合は、帰省した際に、冷蔵庫を必ずチェックしましょう。
冷蔵庫に同じ商品が増えていたら要注意。
卵や牛乳、納豆が食べきれないほど詰まっているというのはMCI(軽度認知障害)や認知症の人の特徴です。
ケアマネジャーの中には『まず冷蔵庫を確認する』と言う人もいます。
部屋やトイレの汚れもチェック!
意欲、やる気が相対的に低下し、片付けが億劫になります。
また臭いに鈍感になるため、トイレの汚れにも気付きにくくなるという特徴があります。
認知症の疑いがあれば、どこに相談すればいいの?
親が認知症かもしれないと思った時には、どこに相談したらいいか迷う方がほとんどです。
まずは、かかりつけ医に相談しましょう。
医師が認知症の疑いがあると診断すれば、専門医を紹介してくれます。
かかりつけ医が分からない場合は、地域包括支援センターに相談をしましょう。
地域包括支援センターとは、高齢者の暮らしに関する 何でも相談窓口 です。
市区町村が設置しており、本人だけでなく、その家族や近隣住民も無料で利用できます。
具体的にどのような助けをしてくれるのか?
4つの大きな役割に分けて解説します。
1. 介護の相談と手続き(総合相談)
「親の足腰が弱ってきた」「認知症かもしれない」といった悩みに、専門家(社会福祉士やケアマネジャーなど)が応じてくれます。
介護保険の申請窓口: 介護保険を受けるための申請を代行したり、手順を教えてくれたりします。
サービスの紹介: 訪問介護やデイサービスなど、どのような公的サービスが使えるか提案してくれます。
2. 介護予防のサポート(介護予防ケアマネジメント)
まだ介護が必要ない、あるいは軽い状態の人(要支援1・2の人)が、今の健康状態を維持するためのプランを作ります。
地域の体操教室や、筋力トレーニング講座などの案内。
生活環境のアドバイス(手すりの設置など)。
3. 高齢者の権利を守る(権利擁護)
高齢者が安心して暮らせるよう、法的なトラブルや虐待から守る役割です。
詐欺被害の防止: 悪徳商法や振り込め詐欺などの相談。
成年後見制度の活用: お金の管理が難しくなった人のために、制度の利用をサポートします。
虐待の早期発見: 周囲からの異変の通報を受け、対応します。
4. 地域のネットワーク作り(包括的・継続的ケアマネジメント)
高齢者を支えるために、医療機関、ケアマネジャー、自治会などをつなぐ役割です。
病院から退院した後の生活環境を整えるための調整。
「近所の独り暮らしの方が最近姿を見せない」といった地域の見守り連携。
また、「公益社団法人・認知症の人と家族の会」などの無料の電話相談窓口でも適切な情報をもらえます。
※公益社団法人・認知症の人と家族の会(https://www.alzheimer.or.jp/)
嫌がる親を受診させるためにはどうする?
どうしても、検査を受けたがらない人を、どのようにして病院に連れて行けばいいのでしょう。
家族や友人、他の親族に「自分の認知症が心配だから病院についてきて」とひと芝居打ってもらい病院へ連れていくのも一案です。
その際は、予め、受診する医療機関にも連絡をしておきましょう。
認知症と診断されると金融機関で口座が凍結されるので注意が必要
認知症であることが金融機関に伝わると、口座が凍結され、本人も家族(子ども)であっても容易に引き出せなくなります。
対応策としては、あらかじめ金融機関で『代理人カード』を作っておく方法があります。
金融機関が、代理人が使えるキャッシュカードを発行してくれます。
これがあれば万が一、親が認知症になっても家族の負担を減らせます。
普段から親子で信頼関係を作ることが重要です。
公式サイトでは、より有益な情報発信に努めてまいります。
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