レビー小体型認知症の理解を深めるために
レビー小体型認知症の母(田島令子さん)と売れない女優(つみきみほさん)の葛藤をユーモアであたたかく描いた映画「話す犬を、放す」
認知症についての知識を伝えていらっしゃる「認知症ねっと」さんが、【20組40名様ご招待】映画「話す犬を、放す」試写会招待券プレゼント!(1月17日に都内で開催)されるそうです。
日時:2017年1月17日(火) 15:00開場 15:15開演
上映場所:シネ・リーブル池袋
招待者数:20組40名様
応募締切り:2017年1月5日(木)
認知症は、現れる症状や脳の神経細胞の変性・消滅や脳の特定部位の損傷などによって
「アルツハイマー型認知症」
「脳血管障害型認知症」
「レビー小体型認知症」
「前頭側頭型認知症」
と大きく4つに大別されています。
映画で描かれているレビー小体型認知症については、
その症状や特徴など、一般に広く知られておりません。
試写会への応募はもちろん、3月に全国公開されますので、
レビー小体型認知症についての理解への一歩にご覧いただければと思います。
映画「話す犬を、放す」
2017年3月11日(土) 有楽町スバル座ほかにて全国公開
<STORY>
俳優スクールで教えながら、芝居を続ける売れない女優・下村レイコ(つみきみほ)。
彼女のもとに、人気俳優になった学生時代の劇団仲間・三田大輔(眞島秀和)から映画出演の話が舞い込む。
突然のチャンスに舞い上がるレイコに、母ユキエ(田島令子)から電話がかかってくる。
昔、飼っていた犬のチロが時々帰ってきて困惑しているのだと。ユキエは“レビー小体型認知症”を発症し“幻視”に悩んでいた。
一人にするわけにもいかず、映画出演と母との生活を両立させようとするレイコ。
しかしそんな折、母から意外な告白が・・・。
2016年/日本/84分
監督・脚本:熊谷まどか
出演:つみきみほ 田島令子/眞島秀和 木乃江祐希
製作:埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ
制作:デジタルSKIPステーション、オフィス・シロウズ
この映画は、監督の熊谷まどかさんのお母さまの認知症診断がきっかけとなって制作されたそうです。
熊谷監督は
「幻視が見えるという母の話があり、大変おかしくて。『フラダンスの人が来る』と言い出したり、『散歩に行くと猿がいっぱい踊っているのよ』と言われた日には、やっぱりおかしいですよね。これを面白く映画にできないかと思って」
と、現実に起こることを作品として作り上げられました。
認知症の方を介護することは、実際にその時を体験された方にしかわかりません。
しかし、監督のいう
「老いていくということは、赤ちゃんから生まれて、大人になって、また赤ちゃんにもどっていくというひとつのサイクルになっていて、つながっているんだなと、母の姿を見て思いました」
という言葉に表されるように、自分の置かれた立場から、少し離れた視点で自分たちを見ることで、気づくことも多いのではないでしょうか。
そして、認知症から離れた場所で生きている人たちも、
「知る」ことで、認知症の方が起こす、巻き込まれる事故や事件を減らす支援につながるきっかけになれば、
とても生きやすい社会になるのではないでしょうか。